2000/10/08
ファンタジーの話
ファンタジーってなんでしょう。こんな疑問が最近湧いてでました。
明らかにファンタジーと思われるものがSFのジャンルに入っていることがあります。特に魔法やら宗教やらが携わっているものがSFなんです。これは実はおかしなことではなく、昔は宗教や魔法こそが最新科学だったのですからこれらがSFに入ることには問題はないのです。ところが、ファンタジーというジャンルに関しては何をもってファンタジーとすべきかが不明です。ファンタジーを辞典で調べると空想、猟奇、幻想、夢などという言葉があります。こんな抽象的な言葉が並べられているようではファンタジーがなんなのか掴めるわけがありませんよね。空想だと大方の小説もファンタジーということになります。だいたい猟奇もファンタジーに含めるということはクトゥルフ物語などのホラーもファンタジーということになります。幻想というのが一番イメージとして近いのかもしれませんが、幻想という言葉の意味は「現実にないことを思い描くこと」だそうで、これって夢とどう違うんでしょう。それに幻想や夢がファンタジーならサッカー選手になるのが夢のサッカー少年もファンタジーに入ってしまいます。実はこれもファンタジーと認められているという前例があります。あるファンタジー大賞の最終選考作として残った話に「ラストマジック」というのがあります。これ、主人公が女性監督という架空プロ野球球団の小説で、もちろん魔球も何も出てきません。普通の青春野球小説なんです。これもファンタジー。まったくもってわかりません。ファンタジーってなんなんでしょう。ここまで書いてふと思ったのですが、これがファンタジーなのかも知れません。つまり、現実ではないなんなのかわからないもの。これこそがファンタジーの本質なのでしょう。SFもファンタジーだし、小説もファンタジー。ファンタジーは全ての想像を抱擁するものなのです。
さて、ファンタジーの定義を考えると、今回のテーブルトークはファンタジーなのでしょうか。またわからなくなってきた・・・。
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