2000/07/14
UPSの話1
UPSを導入しようと考えている方は多いと思います。個人的には不測の事態において最低限のリスクで押さえたい、RAIDは1でミラーリングが最高、テープで毎日バックアップと思う慎重派は絶対に導入すべきだと思います。逆に壊れたら壊れたでいいじゃん、RAIDは0で早いのが一番、という享楽派は購入する必要はありません。しかし、実際にUPSを買おうとすると色々な種類と値段があり、どれがどんな利点があるのかいまいち明確ではありません。そこで、まずは、あまり知られていないUPSの用語とその解説をし、続いて実際の導入の話を書こうと思います。
まあ、接続容量なんてのは見ればわかると思いますからわかりにくい用語に絞りましょう。最初に出てくる言葉はサージ機能です。サージ機能というのは強力な電圧がかかった際に機器が破損するのを防ぐ機能です。例えば雷が落ちた場合、高電圧がかかることがあります。このとき、機器が破損したり、火を吹いたりするのを防ぐための機能がサージです。安いものではコンセントに貼るだけの雷ガードなんて製品もあります。最近のUPSにはおまけ?として電話回線やネットワーク回線用のサージ機能もついていることが多いようです。次に出てくる言葉は出力波形の矩形波と正弦波。これはどういうことかと言いますと、本来交流電圧は滑らかなサインカーブを描きます。ところが、実際にはこの交流波を直流波(電圧は常に一定)に変えて使用することが多いわけで、それならば一定期間で極性が反転するだけのでこぼこの波でも構わないわけです。これを矩形波と言います。オシロスコープで見ると、矩形波は+Xボルトがn秒流れた後に-Xボルトがn秒流れる、というのを繰り返します。もちろん、機器によっては交流波のまま使用しますから出力正弦波である必要があるその場合があります。ラインインタラクティブというのは電圧不安定の際に自動的に電圧を補正する機能です。例えば本来AC100Vの電源も、環境によっては120Vが流れていたり80Vしか流れていなかったりすることがあります。このときに100Vに変換してくれる機能なのです。
では、明日は導入の話をします。


 

Topへ