2000/06/15
IQの話
IQ信仰という馬鹿げた宗教があります。IQが高いことは確かに一つの能力だと思います。ですが、IQが低いこと=能力がないことというわけではありません。IQはただの指標に過ぎませんが、そのことを理解していない人が多いですね。小説や漫画なんか天才はみんなIQ200以上だもの。たまにはIQ50の天才科学者がいてもいいと思うのですが。
まず、IQとは何かを説明します。IQとは精神年齢÷実年齢×100です。つまり、3才の子供の精神年齢が4才並ならIQは200となります。ただそれだけの話です。そして、その検査をするのに使うのはたった数枚の紙切れ(IQテスト)に過ぎません。それを早く正確に解けばIQは高いことになります。早くいい加減に解けば普通になります。ゆっくりと正確に解けばIQは低いことになってしまいます。IQ400の天才(普通IQテストは満点で200になるように作られているので計測は本来不可能なんですが)は所詮小学四年で中学生並、というだけの話であり、大学一年生で四年生並というだけの話です。つまり三浪した普通の学生は同期の間ではIQ400の学生と同じだということになりますね。これでもまだIQを信仰するのであれば、ある実在の人物をモデルにしてIQが高いことが天才の条件ではないということを説明しましょう。その人物は日本の最高学府の医学部を卒業し、世界で最も権威のある医学誌の一つに論文を三つ寄稿し、その全てが同じ号に掲載されるという前人未踏の記録を打ち立てました(その後、その誌は同一者の論文は一つしか掲載しないことになりましたので、不倒の記録でもあります)。その論文はいまだに日本の最高学府の医学部の教科書にも引用されているという凄い論文です。アレルギーの世界では世界の五指に入ると言われています。ですが、IQは48しかありません。常人の半分しか知能指数がないことになります。ちなみにこの人物は私の父だったりします。
IQは遺伝しません。なにせ48の父が産んだ娘はIQ170。アメリカの小学校では特殊選抜学級にいたという人です。ついでにその父の息子、つまり私のIQは100前後。私は普通の人なのね。


 

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