2000/05/30
手抜き工事の話
私はマンションに住んでいます。もちろん、英語の意味のマンション(豪邸)のはずもなく、2DKに納戸がついた、小さな物です。このマンション、外側は良かったのですが、中は手抜き工事の嵐でした。今回はそのことを書きます。
買うまではまったく気づきませんでした。そりゃそうです。普通は買うまで天井や壁の中までは見ませんから。しかし、それが失敗でした。まず天井にダクト用の配管がまったくされていないことが発覚しました。これ自体はあまりたいしたことではなく、ダクトを通せばいいのですからよしとしましょう。エアコンを所定の場所に取り付けて外まで管を通すために壁に取り付けられたプラスチックの蓋を開けたら、その向こうはコンクリートの壁。そう、配管用の穴が空いていなかったのです。正確には空ける位置を間違えていて遥か上に空いており、管を通すことはできませんでした。結局工事責任者を呼んで見てもらったところ、この穴なら通るというのでじゃあ通せ、ということになりました。通りませんでした。工事の人はあきらめて天井に新たに穴を空けてそこから配管しようとしたのですが、これも通りません。結局コンクリートをハンマーでがんがん叩いて無理矢理穴を空けて管を通すという始末。当然ですが、工事費は全額無料にしてもらいました。天井に空いた穴はただのプラスチックの蓋で覆われた状態で、今でもあります。それからしばらくは何もなかったのですが、こないだベランダに出たところ、一部が妙に汚れているんです。調べてみたら、なんと上のフロアのベランダからの汚水がそのまま私のベランダに流れ込むようになっていたのです。これも散々たらい回しにされた挙げ句、建築会社の社長にWeb上に社名入りで欠陥住宅キャンペーンしてもいいですかと電話して、やっと対応してもらいました。そういうわけで、実名は書きません。
それからはとりあえず何事もありません。でも、ほんの少し見ただけでもこれだけの手抜きがあるのですから今後いつクリティカルな欠陥が見つかるかわかりません。何事もなければいいのですが。


 

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