2000/03/29
OverClockの話
誤解されているようですが、私はオーバークロック否定派ではありません。私自身P!!!-450を500MHzで動かしていますし、P!!!-600Eは800MHzで動かすつもりです。自己の責任においてオーバークロックするのはユーザの自由ですし、また、それでうまくいったとかいかなかったという情報はどんどん公開するべきだと考えています。ですが、私にも絶対に許せないことというのもあります。自分の望む速度までオーバークロックできないCPUやメモリなどを「はずれ」だとか、「根性無し」呼ばわりして平然としている人達です。こういう人達には私のサイトに来て欲しくないです。もしあなたがそういう人なら、そしてこの文章を読んでも考えが変わらないなら即刻立ち去ってください。何故ならこれは自己責任というものをまったく理解していない行為であり、一種の営業妨害と言ってもいいような逆恨みだからです。
私は実はあるハードウェアメーカの子会社の社員です。うちの製品をオーバークロックの挙げ句壊して、「××社の製品は使えない」とか「はずれが多い」などとたくさんの人が見ているサイトにわざわざ書かれているのを見ることがあります。もちろん定格では動作する商品を、です。そういう人に聞きたいのですが、ばんばんオーバークロックできるような製品を作って、そのかわり値段もその速度に見合った値段にしてもいいですか?と。企業はDIYのように道楽でやってるんじゃないんです。定格を越えて動作するのはキャパシティ容量がたまたま大きかっただけの話で、このことを「当たった」「運がよかった」「根性があった」というのはいいと思いますし、よかったですね、と素直に言えます。でも本来はそれが当たり前なのにも関わらず、「外れた」「運が悪かった」「根性がない」などと言う連中とは絶対に相容れられません。
ネット上にはこういう連中がはびこっています。平然と「安物は駄目だ」とか、自己責任で行うべき行為の責任をメーカや小売店に転嫁する書き込みが絶えません。あんたら一体何様なの?と思うことがありますし、本当にそう書いて物議をかもしだすこともあります。自分でも思いますが不器用な生き方ですね。
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