2000/02/11
知識の話
私が多種多様に渡ってそれなり(あくまでそれなり)の知識があるのには実は必要に迫られたからであって、好き好んでこうなったわけではありません。
なぜか知らないけれど、私の周りには天才と認めてもいい人達がたくさんいます。もっとも、彼(女)達は天才だといっても別に学力がずば抜けているというわけではありません。
例えば、あおい氏は明らかに天才です。でも、氏は高卒で今は自称プロ無職です。S君という、テーブルトークをしている人なら知っているかもしれません、彼も二浪して今大学院にいます。S君は「真実の語り部」としてこれから何度か登場すると思います。また、S君の友人に「プロフェッサーT」なる男がいて、この人も天才です(S氏が知識でかなわないとのたまわっただけで充分天才の条件を満たしているでしょう)。彼は確か親の脛噛りで、家で本を読んで暮らしているはずです。あおい氏の場合は読んでいるのがちょっと違うので正確な冊数は不明です。なんせ氏は普通の本を「見た」と言い、氏が「読んだ」というのは百科事典とか国語辞典とかですから(最近はタウンページを読むのが良い感じだそうです。欠点は電車の中などでは恥ずかしくて読めないことだとか・・・)。それ意外にもU君など、天才と呼んでもさしつかえない人達がいっぱいいます。
こういう天才達と接していると非常に危険な目にあいます。なんせ向こうは天才なので、とてつもないことを平然と言って人を煙に巻くのが癖のようになっているんですね。私は連中にしょっちゅう騙されています。しかも、悪質なのはこちらの知識を少し越える所までは本当のことを言うんです。例えば僕が全体の7くらいまで知っているとすると、連中は10くらいまでは本当のことを知っているんです。で、8くらいまでは本当のことを言い、9から嘘をつくんです。
こうやって私は何度も騙され、そのうち自分で調べるまでは信じないようになってしまいました。そのおかげで、私が1年あたりに読む本の量は大体年間300冊くらい(漫画を除く)になっています。このくらい読んで、やっと連中に騙されずに済むんです。連中の中では私は唯一まっとうなサラリーマンなので実際、泣きが入ることもあります。
それが積もり積もって(そもそもあおい氏にしてもS氏にしても私の高校くらいからの知り合いだから)、私はこんなんになってしまったのです。
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