2000/02/09
占いの話3
なんか、3回連続で占いの話になってしまいました。まだまだ書きたいことがあるんですが(バイオリズムの嘘とか)、さすがに引きそうなので今回で終わりにします。もっと知りたい、という人がいるようなら書きますけど。
個人的に占いを研究している(だからその辺の占い師よりも占いに詳しいです。知らずに語ろうなんておこがましいことはしません)といろいろと面白いことがわかってきます。初めに占いはどっかから沸いて出てくるわけですが、当たるという評判が起こると、いきなり権威付けしだすんですね。
例えば最近流行の動物占い。これ、評判になったら途端に「起源は陰陽道にある」とか言い出しましたね。陰陽道をちょっと調べればばれることなんですが。しかも何故安倍晴明なんでしょう。やはり賀茂忠行(安倍晴明の師)よりもメジャーだからなんでしょうね。しかし、晴明は確かにメジャーですが、実際には賀茂忠行は自分の能力の半分を清明に、半分を息子に伝えているんです。つまり晴明よりも遥かに優れた陰陽師だったわけですし、さすがにその前まではわかりませんが、その師というのもいたはずです。晴明自身は師の教え以上に陰陽道を学んだという形跡はどこにもありません。つまり、無理矢理権威付けして、さも「だから根拠があって当たるんだ」とするわけですね。陰陽道を権威付けに使わないで欲しいんですけれどね。この権威のせいで大失敗した占いもあります。13星座占いです。この13番目の蛇使い座でしたっけ?が黄道に入ることは遥か昔から知られていたんですね。いわゆる星座宮(sign)というのは春分点を規準に黄道にそって天球を12分割したもので、天文学的な星座(constekkation)とは別のものであ
り、その星座が必ずしも黄道に入らなくても象徴としての意味は失わないし、逆に黄道に入ったからといって12星座宮が13星座宮に増えたりすることもないという結論が出ています。つまり申し訳ないけれど13星座を提唱した人はろくに占星学を知らない、偽占星術師(占いに本物も偽者もないんですが一応)だったということですね。で、このことは勧告されてしまい、おかげで13星座占いは一瞬のきらめきののち消えてしまいました。かわいそうに。個人的には新しい流れとして(くじら座も含めて14星座として)認めてやってもいいと思うんですけどね。
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